金属サイディングの厚みは15・16・18mmで何が違う?厚さだけで選ばない比較ポイント

皆さん、こんにちは。北海道函館市を拠点に、地域密着で住宅リフォームを手掛けている株式会社ホーム住工です。


金属サイディングの商品を調べていると、カタログなどに「厚さ15mm」「厚さ16mm」「厚さ18mm」と記載されていることがあります。


数字だけを見ると、「厚い方が断熱性や耐久性も高いのではないか」と考える方も多いのではないでしょうか。


結論からお伝えすると、金属サイディングは厚い製品ほど必ず優れているわけではありません。


金属サイディングの厚みは、表面の金属板だけではなく、内部の断熱材や裏面材を含めた製品全体の厚みです。同じ厚みでも、使用される断熱材や表面鋼板、塗装、接合部などが異なれば、性能も変わります。


また、カバー工法では金属サイディング本体だけでなく、胴縁や通気層も加わります。窓や換気口、軒先などをきれいに納められるかという施工上の確認も必要です。


今回は、金属サイディングの厚みが示しているものと、15mm・16mm・18mmの商品を比較するときのポイントを解説します。




■金属サイディングの「厚み」はどの部分を指すのか

一般的な金属サイディングは、複数の素材を一体化した外壁材です。


主に、次のような層で構成されています。

  • 表面の金属板
  • 芯材となる断熱材
  • 裏面材

カタログに記載されている15mmや16mm、18mmという数字は、基本的にこれらを合わせた製品全体の厚みを示しています。


表面の金属板自体が15mmあるわけではありません。


金属サイディングの大部分を占めているのは、内部に充填された断熱材です。この断熱材が、外の暑さや寒さを室内へ伝わりにくくする役割を持っています。


そのため、金属サイディングの性能を比較するときは、厚みだけでなく、内部にどのような断熱材が使われているかを確認する必要があります。


また、カタログに記載された厚みには、施工時に取り付ける胴縁や通気層は含まれていません。


実際のカバー工法では、既存外壁の上に胴縁を取り付け、その外側に金属サイディングを施工します。完成後の外壁全体は、商品本体の厚み以上に外側へ出ることになります。




■金属サイディングの主な厚みを比較する

住宅用の金属サイディングには、15mm、16mm、18mmなどの商品があります。


ただし、同じメーカーの中でもシリーズや柄によって仕様が異なる場合があるため、施工時には最新のカタログや商品仕様を確認する必要があります。



・15mm厚の金属サイディング

15mm厚は、複数のメーカーで採用されている厚みです。


軽量性を保ちながら、内部に断熱材を一体化した商品が用意されています。


数字だけを見ると、16mmや18mmより薄いため、「函館の冬には不十分なのではないか」と心配になるかもしれません。


しかし、断熱性は厚みだけで決まるものではありません。使用される断熱材の種類や商品の構造によっては、15mm厚でも十分な断熱性能を持つ製品があります。


そのため、15mmという数字だけを理由に候補から外す必要はありません。



・16mm厚の金属サイディング

16mm厚の金属サイディングにも、さまざまな柄や塗装仕様の商品があります。


15mmとの差は1mmですが、この差だけで体感温度や耐久性が大きく変わるとは限りません。


使用されている断熱材、表面鋼板、塗装仕様などを含めて比較する必要があります。


また、同じ16mm厚でも、商品によってデザインや保証内容は異なります。厚みだけではなく、自宅に必要な性能を備えているかを確認しましょう。



・18mm厚の金属サイディング

18mm厚の商品は、15mmや16mmと比べて製品全体に厚みがあります。


内部の断熱材に厚みを持たせた商品や、深い凹凸によって石目・レンガなどの立体感を表現した商品もあります。


ただし、18mm厚だから必ず最も暖かく、サビや衝撃にも強いとは限りません。


防錆性は表面鋼板や塗装仕様、へこみにくさは表面の形状や鋼板の仕様などにも影響されます。


18mmという数字は商品の特徴のひとつであり、それだけで性能の順位を決めるものではありません。




■金属サイディングは厚みによって何が変わるのか


・断熱性に影響する

同じ種類の断熱材を使用し、構造も同じであれば、断熱材が厚い方が熱を伝えにくくなる傾向があります。


ただし、メーカーや商品が異なる場合は、断熱材の種類や密度、商品の構造も異なります。


そのため、15mmと18mmという厚みだけを比べても、どちらの断熱性が高いかを正確に判断できません。


断熱性を比較するときは、厚みと合わせて、カタログに記載されている熱抵抗値などの性能も確認しましょう。


また、住まいの寒さは外壁だけで決まるものではありません。


窓、屋根、床、既存の断熱材などからも熱は出入りします。金属サイディングを施工する際は、住宅全体の状態を踏まえて考えることが大切です。



・遮音性に影響する

金属サイディングの内部にある断熱材は、外から伝わる音を吸収する役割も持っています。


そのため、断熱材一体型の金属サイディングは、金属板だけの外壁材と比べて音が室内に伝わりにくい構造です。


ただし、遮音性も厚みだけで決まるものではありません。


窓の大きさやガラスの種類、既存外壁の構造なども、室内に入る音へ影響します。


「18mmなら雨音が聞こえない」といった判断はせず、建物全体の構造から考える必要があります。



・デザインの立体感に影響する

厚みのある金属サイディングには、深い凹凸を付けた商品があります。


石目調やレンガ調、木目調など、立体感のあるデザインを表現しやすいことが特徴です。


一方、金属らしいフラットな外観や細いラインを希望する場合は、厚みのある商品が必ずしも適しているとは限りません。


厚みは性能だけでなく、外観の仕上がりにも関係するため、施工事例を確認しながら選びましょう。



・重量に影響する

一般的には、同じ構造であれば厚みが増えることで重量も増える可能性があります。


ただし、金属サイディングは窯業系サイディングなどと比較して軽量な商品が多く、カバー工法にも使われています。


建物への負担を確認する場合は、厚みではなく、商品仕様に記載されている1㎡あたりの重量を確認することが大切です。


特にカバー工法では、既存外壁を残したまま新しい外壁材を重ねます。現地調査で既存外壁や下地の状態を確認し、施工可能か判断する必要があります。



・へこみにくさは厚みだけで決まらない

金属サイディングについて、「厚い製品ならへこみにくい」と考える方もいるかもしれません。


しかし、カタログに記載されている製品全体の厚みと、表面鋼板の強さは同じものではありません。


へこみにくさには、表面鋼板の仕様、外壁材の形状、芯材との一体構造、衝撃が加わる場所などが影響します。


商品全体が18mm厚でも、強い衝撃を受ければへこむ可能性があります。厚みだけを理由に、衝撃に強いと判断しないようにしましょう。




■厚い金属サイディングが必ず優れているとは限らない

金属サイディングを比較するときは、厚み以外の性能も確認する必要があります。


まず確認したいのが、断熱材の種類と性能です。


同じ15mm厚でも、使われている断熱材や商品の構造が違えば、熱の伝わりにくさも変わります。厚みだけでなく、メーカーが公表している性能値を比較しましょう。


次に、表面鋼板と塗装仕様です。


サビへの強さや色あせへの強さは、製品全体の厚みではなく、表面に使用されている鋼板や塗装によって変わります。


特に函館・道南では塩害の影響も考えられるため、厚みだけでなく防錆性能や保証条件も確認することが重要です。


外壁材同士の接合部や防水構造も、住宅を長く守るうえで欠かせません。


板同士の継ぎ目、窓まわり、建物の角などから雨水が入らないよう、メーカーが定めた方法で施工する必要があります。


また、商品によって防火・耐風圧などの認定仕様が異なります。建物の構造や地域によって使用できる商品が変わる可能性もあるため、厚みだけで施工商品を決めることはできません。


どの厚みが合っているか分からない段階でも大丈夫です。


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■カバー工法では施工後の厚みに注意する

金属サイディングのカバー工法では、既存外壁の上に新しい外壁を重ねます。


そのため、完成後は現在よりも外壁が外側へ出ます。


ここで重要になるのが、窓やサッシまわりの納まりです。


外壁が窓枠よりも前に出ると、専用の見切り材などを使って仕上げる必要があります。施工方法が適切でなければ、見た目に違和感が出たり、雨水が入りやすい部分ができたりする可能性があります。


換気口や配管との位置関係も確認が必要です。


外壁には、換気フード、エアコン配管、給湯器の配管、照明、電気設備など、さまざまな部材が取り付けられています。


新しい外壁の厚みに合わせて、これらを調整したり、まわりを防水処理したりする必要があります。


軒や雨樋との位置関係も重要です。


特に軒の出が短い住宅では、外壁が外側へ出ることで、雨水の流れや水切りの納まりが変わることがあります。


このような施工後の厚みは、商品カタログを見るだけでは判断できません。


現地調査を行い、既存外壁の状態や窓、軒、配管などを確認したうえで、適切な商品と施工方法を選ぶ必要があります。




■函館で金属サイディングの厚みを選ぶときのポイント

函館・道南で金属サイディングを選ぶ場合は、15mm・16mm・18mmという数字だけで判断しないことが大切です。


断熱性を重視する場合は、断熱材の種類や熱抵抗値などを比較しましょう。


ただし、外壁材だけを高性能にしても、窓や屋根の断熱性が低ければ、期待したほど暖かさを実感できないことがあります。現在の住宅全体の断熱状態を確認することが重要です。


塩害への強さも確認しましょう。


表面鋼板の種類や塗装仕様、赤サビ・穴あきなどに対する保証内容を確認します。海からの距離などによって保証条件が変わる場合もあるため、自宅が保証対象になるかも確認が必要です。


雪や強風に対応した施工ができるかも重要です。


どれほど厚く高性能な外壁材でも、固定方法や防水処理、通気層の施工が不十分であれば、本来の性能を発揮できません。


商品の厚みだけでなく、現在の外壁にカバー工法ができるか、窓や設備まわりを適切に仕上げられるか、施工会社がその商品を扱い慣れているかまで確認しましょう。


金属サイディングの厚みは、商品を比較するためのひとつの情報です。


15mmだから性能が不足する、18mmだから必ず最も高性能というものではありません。


断熱材、表面鋼板、塗装、重量、保証、施工後の納まりまで含めて、自宅に合う商品を選ぶことが大切です。


ホーム住工では、既存外壁や窓まわりの状態を確認したうえで、住宅に合った金属サイディングをご提案しています。


「どの厚みを選べばよいか分からない」「カバー工法で窓まわりがどうなるか確認したい」といったご相談でも問題ありません。


まずは現在の外壁状態を確認するところから、お気軽にご相談ください。


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