函館市で外壁のリフォームをお考えのとき、軽量で断熱性が高く、デザインも豊富な「金属サイディング」は、とても魅力的な選択肢に見えることでしょう。
実際に、既存の外壁の上から施工できる「カバー工法」が可能なため、リフォーム市場では主流となりつつあります。
しかし、その一方で、こんな後悔の声があるのも事実です。
「デザインが気に入って決めたのに、数年で点々とサビが浮いてきた…」 「雪かきの際、スコップの先が少し当たっただけで、玄関先が無残に凹んでしまった…」 「施工が安かった業者に頼んだら、冬場の結露がひどくなった気がする…」
これらは、金属サイディングが持つ「デメリット」を、函館市特有の気候や生活環境を考慮せず導入してしまった典型的な失敗例です。
金属サイディング自体は、非常に優れた外壁材です。しかし、その特性を理解し、地域の気候に合わせた「正しい製品選び」と「確実な施工」を行わなければ、メリットがデメリットに反転してしまう危険性をはらんでいます。
外壁リフォームは、決して安い買い物ではありません。だからこそ、大切なご自宅で「こんなはずではなかった」と後悔することだけは、絶対にあってほしくありません。
この記事では、金属サイディングの一般的なデメリットが、ここ「函館」という環境でどのように現れるのか、そして、どうすればそれを回避できるのかを、専門家の視点から率直にお伝えします。
■ 後悔する前に知るべき、金属サイディングの4つの「致命的」デメリット

金属サイディングの導入で失敗しないためには、まず、一般的にどのようなデメリットが指摘されているのかを知る必要があります。メリットの裏返しでもある、主な4つの特性を見ていきましょう。
・1. サビ(錆)のリスク
金属サイディングの表面材は、ガルバリウム鋼板などの「鋼板(鉄)」です。もちろん、錆びにくいように強力なめっきや塗装が施されています。しかし、「絶対に錆びない」わけではありません。 台風などで飛んできた物が当たって表面に深い傷がついたり、施工時に切断した「切り口」の処理が甘かったりすると、そこから水分が侵入し、サビが発生する可能性があります。
・2. 凹み(へこみ)やすさ
金属サイディングは、窯業系サイディングのように「割れる」「欠ける」ことは稀ですが、その反面、素材が薄いため「凹みやすい」という弱点があります。 例えば、お子さんが硬いボールを壁に当ててしまったり、物が強くぶつかったりすると、その部分だけが凹んでしまうことがあります。一度凹むと、元に戻すのは容易ではありません。
・3. 相対的に高い初期費用
既存の外壁塗装(塗り替え)と比較した場合、金属サイディングを用いたリフォーム(特にカバー工法や張り替え)は、初期費用が高額になる傾向があります。 もちろん、断熱性の向上や長期的な耐久性(メンテナンスサイクルの長さ)を考慮すれば、一概に「高い」とは言えませんが、目先の出費としては大きな負担になる可能性があります。
・4. 遮音性の問題
金属は音を反響させやすい性質があります。芯材に断熱フォームが入っているため、ある程度の遮音性は期待できますが、例えば強い雨が壁に当たる音などが、以前の壁材(モルタルや窯業系)よりも響くようになったと感じるケースもあります。
■ 【函館市・道南の方 必読】雪国・塩害地域で「デメリット」が深刻化する本当の理由

セクション2で挙げた一般的なデメリットは、特に「函館市」や「道南」の環境において、より深刻な問題へと発展する可能性があります。これは、私たちが「気候」と「立地」という、変えることのできない条件の中で生活しているからです。
・塩害とサビ:「潮風」が鋼板の腐食を早める
函館市は、三方を海に囲まれた立地です。沿岸部にお住まいでなくとも、潮風は内陸部まで運ばれてきます。 この潮風に含まれる「塩分」は、金属にとって大敵です。表面の塗装がわずかに劣化したり、小さな傷がついたりした箇所に塩分が付着すると、一般的な地域に比べて、サビの発生と進行スピードが格段に早まってしまいます。
・雪害と凹み:「雪かき」と「落雪」という日常のリスク
雪国・函館の冬に欠かせないのが「除雪作業」です。家の周りに積もった雪を片付ける際、スコップの先が外壁(特に1階部分)に当たってしまうことは珍しくありません。 金属サイディングは「凹みやすい」ため、日々の雪かきが、外壁の美観を損ねる原因になり得ます。また、屋根から硬く凍った雪や「つらら」が落ちて壁に直撃すれば、大きな凹みや傷につながる危険もあります。
・寒暖差と施工不良:「壁内結露」という見えない恐怖
函館の冬は厳しい寒さに見舞われ、室内外の温度差が非常に大きくなります。このとき、もし施工に不備があり、壁の内部に湿気がこもる「通気層」が正しく機能していなかったらどうなるでしょうか。 暖かい室内の空気が壁の中で冷やされ、「壁内結露」が発生します。この結露は、外壁材そのものではなく、家の構造体(柱や土台)を内部から腐らせる、最も恐ろしい事態を引き起こす原因となります。これは、施工業者の知識と技術力に100%依存する問題です。
■ 失敗しないための対策は? デメリットを回避する「製品選び」と「施工」の知識

函館特有の厳しい環境で金属サイディングのデメリットを回避し、そのメリット(軽量性・断熱性・耐久性)を最大限に引き出すためには、どうすればよいのでしょうか。 答えは、「製品選び」と「施工品質」の2つにあります。
・対策(製品):サビに強い「SGL鋼板」や「フッ素塗装」を選ぶ
まずサビ対策として、製品の「素材」と「塗装」に着目することが重要です。 近年は、従来のガルバリウム鋼板の耐食性をさらに高めた「SGL鋼板(エスジーエルこうはん)」という、よりサビに強い製品が主流になりつつあります。 さらに、表面の塗装も重要です。塗料にはグレードがあり、一般的なシリコン塗装よりも耐久性が高く、色あせしにくい「フッ素樹脂塗装」を採用した製品があります。初期費用は少し上がりますが、サビの発生を長期間抑え、塗り替えのメンテナンス回数を減らせる可能性があります。
・対策(施工):技術力ですべてが決まる「防錆処理」と「通気層」
しかし、ここが最も重要な点ですが、どれだけ高価で高性能な製品を選んでも、「施工」がずさんであれば、すべてが台無しになります。
例えば、サビ対策。金属サイディングは、現場で建物の形に合わせて「切断」して張ります。この「切断面」は、めっきや塗装がされていないため、最もサビやすい箇所です。技術力のある業者は、この切断面に必ず「防錆(ぼうせい)処理」を施してから施工します。このひと手間を省くと、数年後に切り口からサビが広がることになります。
そして、冬の結露対策。セクション3でお伝えした「通気層」の施工は、まさに職人の腕の見せ所です。湿気が適切に排出されるよう、空気の通り道を正確に設計・施工する技術がなければ、金属サイディングのメリットである断熱性すら、結露によって害に変わってしまうのです。
■ 結論:函館で「デメリット」を「メリット」に変える優良業者の見極め方

金属サイディングのデメリットは、函館の気候によって確かに増幅されます。しかし、そのすべては「適切な製品知識」と「地域に合わせた高度な施工技術」によって回避することが可能です。
つまり、金属サイディングのリフォームが成功するか失敗するかは、「どの業者を選ぶか」に懸かっていると言っても過言ではありません。
では、函館・道南地域で信頼できる優良業者を、どう見極めればよいのでしょうか。以下の4つの条件を確認することをお勧めします。
函館の気候風土を熟知し、地域での豊富な施工実績があるか? 「塩害対策は万全か」「雪国特有の施工ノウハウがあるか」は、実績数が物語ります。例えば、地域で5,000件以上の施工実績があれば、様々なケースへの対応力が期待できます。
「外装劣化診断士」など、客観的な診断ができる専門家が在籍しているか? 「すぐにカバー工法を勧める」のではなく、まずは自宅の壁がどのような状態か、専門家の目で正確に診断してくれることが重要です。
「メーカーの認定施工店」であり、技術力が担保されているか? 優れた製品も、メーカーが定める正しい施工基準を守らなければ性能を発揮できません。認定店であることは、その技術力の証となります。
「自社施工」で、工事保証やアフターフォロー体制が明確か? 施工を下請けに丸投げせず、自社の職人が責任を持って施工する体制か。そして「工事が終わったら終わり」ではなく、長期的に住まいを守ってくれる姿勢があるかは、非常に重要です。
最後に、金属サイディングのリフォームでは、必ず「足場」を設置します。足場代は決して安くありません。 どうせ足場を組むのであれば、壁だけでなく「屋根」の状態も同時に専門家に診断してもらうことを強くお勧めします。もし屋根にも劣化が見つかれば、同時にリフォームすることで、将来もう一度足場を組む費用(数十万円)を節約できるからです。
函館で安心して暮らしていくための外壁リフォームのご相談は、ぜひお近くの専門会社をご活用ください。
https://www.homejyukou.net/reform
■ 不安を「安心」に変える第一歩:まずは「自宅の現状」を知ることから
金属サイディングのデメリットについて詳しくお伝えしてきましたが、これは決して不安を煽るためではありません。どのようなリスクがあるのかを事前に知っておくことこそが、将来にわたって後悔しない「最良の選択」につながるからです。
大切なのは、「うちの場合はどうなんだろう?」という疑問を、そのままにしないことです。
函館の気候を知り尽くし、30年以上にわたって地域密着で多くの住まいを守ってきた専門家なら、あなたの不安に寄り添い、的確なアドバイスをくれるはずです。
「金属サイディングのデメリットが不安だ」 「そもそも、うちの壁はリフォームが必要な状態なのか?」
そのように感じたら、まずは「自宅の現状」を専門家の目で正確に診断してもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。
■ホーム住工へのご相談はこちらから
塩害や外壁の劣化にお悩みの方は、ぜひ一度ホーム住工へご相談ください。地域に密着した施工実績と、金属サイディングを用いた高耐久リフォームのノウハウで、安心・快適な住まいをサポートいたします。
相談・お見積りは無料です。まずはお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。

