函館市で外壁のリフォームをお考えのとき、「どうせリフォームするなら、デザインも性能も妥協したくない」と考えるのは当然のことです。
大切な住まいの印象をがらりと変え、同時に厳しい函館の気候から家をしっかり守ってくれる性能も欲しい。
こうした期待の中で、今、多くの注目を集めているのが「金属サイディング」、特にその主流である「ガルバリウム鋼板」です。
シャープでモダンな外観から、温かみのある木目調まで、多彩なデザインが実現できるガルバリウム鋼板。なぜ今、この函館の地でこれほど選ばれているのでしょうか。
この記事では、ガルバリウム鋼板が持つ具体的な特徴（メリット）と、その性能を函館で最大限に活かすための専門的な知識をご紹介します。
■ 金属サイディングの主流。「ガルバリウム鋼板」5つの優れた特徴
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛の合金でめっきされた鋼板を表面材とし、その裏に断熱材（芯材）を充填した金属サイディングの一種です。この「サンドイッチ構造」が、多くの優れた特徴を生み出しています。
・1. 圧倒的な「軽量性」と「耐震性」
最大の特徴は、その「軽さ」です。一般的な窯業系サイディングと比較して、製品によっては約1/3以下の重量しかありません。 家全体を覆う外壁が軽くなるということは、建物躯体への負担が劇的に軽減されることを意味します。これにより、函館でも常に備えが必要な「地震」が発生した際、家の揺れを小さく抑える効果（耐震性の向上）が期待できます。
・2. 長期的な「耐久性」と「防錆性」
ガルバリウム鋼板のめっきは、亜鉛が鉄より先に溶け出して鋼板本体を守る「犠牲防食作用」と、アルミニウムが強力な保護膜を作る「不動態被膜」の、両方の特性を併せ持っています。これにより、従来のトタン（亜鉛鉄板）などに比べて、非常に高い防錆性を発揮し、長期間にわたり建物を守ります。
・3. 多彩な「デザイン性」
金属サイディングと聞くと、かつての「トタン」のような無機質なイメージがあるかもしれませんが、現在のガルバリウム鋼板はデザインが非常に豊富です。 シャープな印象を与える「リブ形状（縦張り）」、重厚感のある「横張り」、さらには本物と見間違うほどのリアルな「木目調」や「石積調」まで、あらゆる住宅スタイルに合わせた外観を実現できます。
・4. 高い「断熱性」と「遮音性」
製品の中核をなす「芯材（硬質ウレタンフォームなど）」が、高い断熱性能を発揮します。これにより、函館の厳しい冬の寒さを和らげ、夏の冷房効率を高める効果が期待できます。 また、この芯材は音を吸収するクッションの役割も果たすため、金属でありながら雨音などの気になる騒音を軽減する効果も持ち合わせています。
・5. 優れた「防水性」
表面の鋼板自体が水を吸い込むことは一切ありません。さらに、製品同士をはめ込んで固定する「かん合（かんごう）方式」という施工方法により、継ぎ目からの雨水の侵入を強力に防ぐ高い防水性を実現しています。
■ 【プロが解説】その特徴、函館市の「住宅事情」でどう活きる？
セクション2でご紹介した優れた特徴は、特に「函館市」の住宅事情や気候条件において、大きなメリットとなって活きてきます。
・「軽量性」の真価（カバー工法）
函館市内の住宅リフォームで最も多く採用される工法の一つに、既存の外壁（窯業系サイディングやモルタル壁）を撤去せず、その上から新しい外壁材を重ね張りする「カバー工法」があります。 この工法が採用できるのは、ガルバリウム鋼板が「圧倒的に軽量」だからこそです。もし重い窯業系サイディングを重ね張りすれば、家全体が重くなりすぎ、耐震性に深刻な問題が生じます。 「カバー工法」を採用することで、解体費用や廃材処分費を抑えつつ、耐震性への影響を最小限に抑えながらリフォームできる。これが、函館でガルバリウム鋼板が選ばれる最大の理由の一つです。
・「断熱性」の貢献度（二重断熱）
「カバー工法」で施工した場合、既存の壁と新しいガルバリウム鋼板（の芯材）による「二重の断熱効果」が生まれます。 これは、函館の厳しい冬の寒さ対策として非常に有効です。壁からの熱の出入りが少なくなるため、暖房効率が上がり、結果として冬の光熱費削減にも貢献することが期待できます。
・「耐久性」の選択肢（SGL鋼板）
ガルバリウム鋼板は「サビに強い」ですが、函館の沿岸部では「塩害」の影響を無視できません。 そこで近年、プロの間で標準となりつつあるのが、ガルバリウム鋼板の耐食性をさらに強化した「SGL鋼板（エスジーエルこうはん）」です。 SGL鋼板は、従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムの防錆効果を加えることで、特に塩害地域での耐久性を飛躍的に高めた上位互換の素材です。函館で長く安心して使うためには、こうした最新の素材知識を持つ業者に相談することが重要です。（※SGLは日本製鉄の登録商標です）
■ 期待が「後悔」に変わらぬよう。知っておくべき2つの「注意点」
ガルバリウム鋼板は非常に優れた建材ですが、その期待を「後悔」に変えないために、公平な情報として知っておくべき「注意点」が2つあります。
・1. 「サビ」への過信
ガルバリウム鋼板は「サビにくい」素材であり、「絶対に錆びない」わけではありません。特に函館のような塩害地域では、潮風が運ぶ塩分によって、そのリスクは他の地域より高まります。 また、台風などで物が飛んできて表面に深い傷がついた場合や、施工時に「切断面（鋼板を切った部分）」の防錆処理が適切に行われていないと、そこからサビが発生する可能性があります。
・2. 「凹み」への配慮
軽量であることの半面、素材自体は薄い鋼板です。そのため、窯業系サイディングのように「割れる」ことはありませんが、強い衝撃が加わると「凹み」やすい特性があります。 特に函館の場合、冬の「除雪作業」でスコップの先が壁に当たったり、屋根から「硬く凍った雪やつらら」が落ちて直撃したりすると、凹みの原因になりかねません。
しかし、これらの注意点は、製品の弱点であると同時に、施工業者の「技術力」と「知識」でカバーできる問題でもあります。
■ 函館でガルバリウム鋼板の性能を100%引き出す、優良業者の見極め方
ガルバリウム鋼板が持つ素晴らしい特徴（メリット）は、残念ながら「誰が施工しても同じ」ではありません。むしろ、「どこで（誰が）施工するか」によって、その耐久性や美観が10年後、20年後にまったく違ったものになります。
函館市で、ガルバリウム鋼板の性能を100%引き出してくれる優良業者を見極めるには、以下の条件を確認してみてください。
函館・道南での施工実績が圧倒的か？ 函館の塩害や積雪、寒暖差を知り尽くしているかは、その地域での実績数が最も雄弁に物語ります。例えば、5,000件を超えるような実績があれば、多様な現場で培われたノウハウ（技術の引き出し）が期待できます。
メーカー認定の「正しい施工技術」を持っているか？ 注意点として挙げた「切断面の防錆処理」や、冬の結露を防ぐ「通気層」の施工は、メーカーが定める施工基準の基本です。認定施工店であることは、その技術力の証となります。
「外装劣化診断士」など、専門家が施工前に診断してくれるか？ すぐに工事を勧めるのではなく、まずは「なぜリフォームが必要なのか」「カバー工法で本当に問題ない下地か」を客観的に診断してくれる専門家の存在は、信頼の証です。
「自社施工」でアフターフォローまで一貫しているか？ 施工を下請けに任せず、自社の職人が責任を持って担当してくれるか。そして、工事完了後も長期的に住まいを見守ってくれる体制があるかは、安心して任せられる大きなポイントです。
また、外壁リフォームでは必ず「足場」の設置が必要になり、これには数十万円の費用がかかります。
もし、外壁と同じように風雨にさらされている「屋根」も耐用年数が近いのであれば、その足場を有効活用し、同時に診断・リフォーム（https://www.homejyukou.net/reform）を行うのが、生涯のトータルコスト（足場代の節約）を考えた上で最も賢明な選択と言えます。
■ 理想の外観と安心を、この函館で手に入れるために
ガルバリウム鋼板は、「軽量性」による耐震性の向上、「断熱性」による快適性の向上、「デザイン性」による美観の向上、そして「カバー工法」によるリフォームのしやすさなど、函館市の住宅事情にとって非常に多くのメリットを持つ外壁材です。
ただし、その優れた特徴は、函館の気候風土を熟知した専門的な施工技術があって初めて、最大限に発揮されます。
あなたの理想の住まいを実現し、この函館の地で長く安心して暮らしていくための第一歩は、まず「我が家の現状」を専門家の目で正確に把握することから始まります。
30年以上にわたり函館の住まいを見続けてきた専門家であれば、あなたの期待に全力で応え、最適なリフォームプランを一緒に考えてくれるはずです。
■ホーム住工へのご相談はこちらから
塩害や外壁の劣化にお悩みの方は、ぜひ一度ホーム住工へご相談ください。地域に密着した施工実績と、金属サイディングを用いた高耐久リフォームのノウハウで、安心・快適な住まいをサポートいたします。
相談・お見積りは無料です。まずはお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。
