【函館市】「外壁サイディングは必要ない」は本当? 放置して修理費500万円になる前の基礎知識

函館市にお住まいで、「そろそろ外壁のリフォームを」と考え始めたとき、まず頭をよぎるのはその費用のことではないでしょうか。


「外壁サイディングのリフォームは高額だ。できればやりたくない…」 「見た目はそこまで汚れていないし、うちの家はまだ必要ないかもしれない」


そう考えるお気持ちは、非常によく分かります。


あるいは、突然訪問してきた業者に「このままでは大変なことになりますよ」と不安を煽られ、「本当に今すぐ必要なのか? 不要な工事を押し付けられようとしているのではないか?」と不信感を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、その「必要ない」という自己判断が、数年後に取り返しのつかない事態を招くとしたらどうでしょうか。


例えば、「まだ大丈夫」とメンテナンスを先延ばしにした結果、函館の厳しい雪や潮風によって外壁の防水機能が失われ、壁の内部が腐食。気づいた時には雨漏りが発生し、外壁リフォームだけでなく、柱や土台の交換まで必要になり、修理費用が500万円を超えてしまった…というケースは、残念ながら珍しくないのです。


この記事では、「知らなかった」で将来大きな後悔をしないために、なぜ「外壁サイディングは必要ない」という判断が危険なのか、そして、本当に必要な工事とそうでない工事をどう見極めればよいのか、その基礎知識をお伝えします。




■ なぜ「メンテナンスは必要ない」という誤解が生まれるのか?

そもそも、なぜ多くの人が「外壁のメンテナンスはまだ必要ない」と誤解してしまうのでしょうか。それには、いくつかの典型的な理由があります。



・誤解1:「新築からまだ10年」という油断

一般的に「外壁の点検は10年ごと」と言われることがあります。しかし、この「10年」はあくまで全国的な目安に過ぎません。 三方を海に囲まれ、冬は積雪や厳しい寒暖差にさらされる函館市では、本州の穏やかな気候の地域に比べて、外壁の劣化が早く進む可能性があります。10年経っていなくても、点検が必要なケースは多々あります。



・誤解2:「見た目がまだキレイ」という自己判断

外壁の劣化は、「色があせた」「汚れた」といった美観の問題だけではありません。最も重要なのは「防水機能」が維持されているかどうかです。 特に、サイディングの板と板の継ぎ目を埋めている「シーリング(コーキング)」は、外壁本体よりも早く劣化します。ここがひび割れたり、痩せて隙間ができたりすると、そこから水が侵入し始めます。見た目がキレイでも、防水機能は失われているかもしれないのです。



・誤解3:「高耐久の素材(金属)だから」という過信

近年人気のガルバリウム鋼板(金属サイディング)なども、「サビに強い」「長持ちする」と言われますが、これは「メンテナンスが全く必要ない」という意味ではありません。 表面の塗膜は紫外線や風雨で必ず劣化しますし、継ぎ目や窓枠のシーリングは定期的な交換が必要です。残念ながら、永久にメンテナンスが不要な外壁材は、現時点では存在しないのです。




■ 【函館市は要注意】「必要ない」という自己判断が招く、3つの深刻なリスク

もし「必要ない」と自己判断し、適切な時期のメンテナンスを逃してしまった場合、函館特有の気候が、住宅にどのような深刻なダメージを与えるのでしょうか。



・リスク1(塩害による腐食)

函館は海沿いの地域でなくとも、潮風の影響を受けやすいエリアです。この潮風に含まれる塩分が、劣化したシーリングの隙間や、サイディングのわずかな傷から侵入します。 内部に入った塩分は、サイディングを固定している金属製の釘や金具を錆びさせ、壁の中で腐食を広げていく危険性があります。



・リスク2(凍害による破壊)

外壁のわずかなヒビから侵入した水分は、冬になると函館の厳しい寒さで「凍結」します。水は凍ると体積が膨張し、ヒビを内側から押し広げます。そして昼間に溶け、夜にまた凍る…これを繰り返す「凍害(とうがい)」によって、サイディング自体が内部からボロボロに破壊されてしまうのです。



・リスク3(構造体の腐食)

これらの中で最も恐ろしいリスクが、壁の内部、すなわち家の「構造体」の腐食です。 防水機能が失われた外壁から侵入した湿気や雨水は、壁の内部にある断熱材をカビさせ、最終的には家の骨組みである「柱」や「土台」を腐らせてしまいます。 ここまで劣化が進むと、外壁を張り替えるだけでは済みません。腐った構造体を交換する大規模な工事が必要となり、リフォーム費用は当初の想定の数倍に跳ね上がってしまいます。




■ 危険信号を見逃さない。「外壁リフォームが必要なサイン」セルフチェックリスト

「まだ必要ない」と思っていても、外壁は静かに劣化のサインを出しているかもしれません。高額な修理費用が必要になる前に、ご自宅で簡単にできる「セルフチェックリスト」を試してみてください。


もし以下の項目に1つでも当てはまったら、「必要ない」とは言えない可能性が高く、専門家による詳細な診断を受けることをお勧めします。



・チェック1:シーリング(コーキング)の劣化

サイディングの継ぎ目や窓枠にあるゴム状の「シーリング」。ここを指で触ってみてください。 (NGサイン)カチカチに硬くなっている、ひび割れている、痩せて隙間ができている。 → シーリングは防水の最後の砦です。ここが切れると、水は簡単に内部へ侵入します。



・チェック2:外壁表面の「チョーキング現象」

外壁の表面を手でそっとなでてみてください。 (NGサイン)手のひらに、壁の色と同じチョークのような粉がつく。 → これは「チョーキング現象」と呼ばれ、紫外線などで塗膜(塗装の膜)が劣化し、防水効果が失われ始めているサインです。



・チェック3:外壁のヒビ割れ(クラック)

特にモルタル壁や窯業系サイディングの場合、壁全体をよく見てください。 (NGサイン)名刺の厚み(約0.3mm)が入るような、太いヒビ割れがある。 → 細かい「ヘアクラック」はすぐに問題ない場合もありますが、太いヒビは水が侵入する道筋になります。



・チェック4:北側の壁のコケやカビ

家の北側など、日当たりが悪くジメジメしやすい場所の外壁を確認してください。 (NGサイン)明らかにコケやカビ、藻が広範囲に発生している。 → コケやカビは湿気を好み、塗膜の劣化をさらに早めます。外壁が常に湿気を含んでいるサインかもしれません。




■ 「必要ない」のか「今すぐ必要」なのか? それを見極めるのがプロの「診断」

セルフチェックで異常が見つかったとしても、「すぐに工事が必要」とは限りません。また、訪問販売業者が言うように「今すぐやらないと危険」なのかどうかも、冷静に判断する必要があります。


読者の皆様が最も不安に感じているのは、「まだ必要ない工事を、高額で契約させられてしまうこと」ではないでしょうか。


だからこそ、契約を急がせたり、不安をいたずらに煽ったりせず、「本当に今、工事が必要なのか?」を客観的に診断してくれる信頼できる業者を選ぶことが何よりも重要です。


函館市で信頼できる業者を見極めるには、以下の点を確認してみてください。


「外装劣化診断士」など、客観的な資格を持った専門家が診断してくれるか? 営業マンの感覚ではなく、専門知識に基づいた客観的な基準で劣化の進行度合いを診断してくれるかは、信頼の最低条件です。


函館での豊富な施工実績(例:5,000件以上)に基づき、地域特性を理解しているか? 函館の塩害や凍害、雪の影響をどれだけ見てきたかが、その診断の「精度」に直結します。


診断結果を「写真」や「報告書」で見せながら、分かりやすく説明してくれるか? 「危険です」と口で言うだけでなく、どこがどう危険なのかを証拠(写真など)で示し、納得できる説明をしてくれることが大切です。


診断したからといって、工事を強要しないか? 「診断は無料ですが、契約は別問題」という誠実な姿勢を持っているかを見極めましょう。


また、診断を依頼する際は、外壁だけでなく「屋根」も同時に見てもらうことを強くお勧めします。屋根も外壁と同じように、函館の厳しい環境にさらされています。


どうせ診断してもらうなら、また、もし工事が必要で「足場」を組むことになったなら、屋根も同時にリフォーム(https://www.homejyukou.net/reform)するのが、将来的な足場代(数十万円)を節約する最も賢明な方法です。




■ 不安を解消する第一歩は、「正確な現状把握」から


「外壁サイディングのリフォームが、今はまだ必要ない」と願うお気持ちは、痛いほど分かります。


しかし、その自己判断で放置を続けた結果、内部の腐食が進み、数年後に何倍もの修理費用がかかってしまうことほど、経済的に大きなダメージはありません。


「本当に今、工事が必要なのか?」 「それとも、数年後のメンテナンス計画で十分なのか?」


その不安を解消し、正確な答えを知る唯一の方法は、信頼できる専門家に「現在の家の状態」を正確に診断してもらうことです。


函館の地で30年以上にわたり、多くの住宅の健康状態を見てきた専門家なら、あなたの不安に真摯に耳を傾け、適切なアドバイスをくれるはずです。




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塩害や外壁の劣化にお悩みの方は、ぜひ一度ホーム住工へご相談ください。地域に密着した施工実績と、金属サイディングを用いた高耐久リフォームのノウハウで、安心・快適な住まいをサポートいたします。


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