失敗しない「外壁サイディングの選び方」。函館のプロが重視する5つの比較ポイント

函館市で外壁のリフォームを考え始め、「サイディング」について調べ始めると、その種類の多さに驚かれるかもしれません。


「窯業系サイディング」「金属サイディング(ガルバリウム鋼板)」「樹脂サイディング」…。


デザインも価格も、性能もさまざま。「何を基準に選べば、この函館の地で後悔しないのか?」と迷ってしまうのは、当然のことです。


例えば、デザインや初期費用だけで選んでしまうと、数年後に「函館の厳しい冬の『凍害』で、壁がボロボロになってしまった」「潮風の影響か、思ったより早く劣化してしまった」といった、深刻な後悔につながる可能性もあります。


外壁サイディングの選び方は、函館の厳しい気候(雪・塩害・寒さ)を抜きにしては語れません。


この記事では、数ある選択肢の中から、函館市で本当に後悔しない「外壁サイディングの選び方」の基準について、専門家の視点から詳しく解説していきます。




■ まずは知っておこう。主流の「外壁サイディング」3大タイプのメリット・デメリット

外壁サイディングの選び方で迷ったら、まずは現在主流となっている3つのタイプについて、それぞれの基本的な特徴(メリットとデメリット)を知ることから始めましょう。



・1. 窯業系(ようぎょうけい)

サイディング セメントに繊維質を混ぜて固めた板状の外壁材です。現在、日本の新築住宅で最も多く使われています。 メリット:デザイン(色柄、模様)が非常に豊富。耐火性に優れている。 デメリット:主原料がセメントなため「重い」。素材自体が「水を吸いやすい」性質があり、塗装が切れると劣化が早い。板の継ぎ目に使う「シーリング(コーキング)」の定期的なメンテナンスが必須。



・2. 金属サイディング(ガルバリウム鋼板など)

ガルバリウム鋼板などのサビに強い金属板を表面材とし、芯材に断熱材を充填したものです。リフォーム市場で高いシェアを持っています。 メリット:非常に「軽量」で、建物への負担が少ない。芯材による「断熱性」が高い。素材自体が水を吸わない。既存の壁の上から張る「カバー工法」に最適。 デメリット:強い衝撃で「凹み」やすい。傷や切断面から「サビ」が発生するリスクがゼロではない。



・3. 樹脂系サイディング

塩化ビニル樹脂を主原料とする外壁材です。北米では非常にポピュラーな素材です。 メリット:非常に「軽量」。素材自体が樹脂のため「サビ」や「腐食」の心配がなく、塩害に非常に強い。凍結による「凍害」にも強い。シーリング(コーキング)をほぼ使わずに施工できる。 デメリット:国内での施工実績が他の2つに比べてまだ少ない。デザインが比較的シンプル(北米風)なものに限られる傾向がある。




■ 【プロの視点】函館市の気候(雪・塩害・寒さ)が「選び方」の基準をどう変えるか?

セクション2で挙げた一般的な特徴は、「函館市」というフィルターを通して見ると、その重要性が大きく変わってきます。函館の気候が、「選び方」の基準をどう変えるのか、プロの視点で再評価してみましょう。



・「寒さ」と「断熱性」で選ぶ

まず、函館の厳しい冬の寒さを考慮すると、壁の断熱性能は非常に重要です。 この点では、芯材に断熱フォームが充填されている「金属サイディング」が優位です。また「樹脂サイディング」も、壁との間に空気層を作りやすく、断熱性を高める効果が期待できます。「窯業系サイディング」は素材自体に断熱性はほとんど期待できません。



・「雪害」と「凍害」で選ぶ

冬の雪や氷点下も、選び方の重要な基準です。 「窯業系サイディング」は、塗膜が劣化して水を吸った状態で凍結と融解を繰り返すと、「凍害(とうがい)」によって表面がボロボロと剥がれ落ちるリスクがあります。 「樹脂サイディング」は水分を吸わないため、凍害に非常に強いのが特徴です。「金属サイディング」も凍害の心配はありませんが、除雪作業のスコップなどを当てると「凹む」リスクは考慮が必要です。



・「塩害(サビ・劣化)」で選ぶ

三方を海に囲まれた函館では、沿岸部でなくとも潮風による「塩害」を考慮すべきです。 「樹脂サイディング」は素材が樹脂(プラスチック)のため、塩分による腐食やサビの心配は一切なく、最も塩害に強い素材と言えます。 「金属サイディング」は、標準的なガルバリウム鋼板よりも耐食性を高めた「SGL鋼板」などを選ぶことが望まれます。「窯業系サイディング」は、塩害によって表面の塗膜の劣化が早まる可能性があります。



・「耐震性(重さ)」と「リフォーム」で選ぶ

地震への備え、そして「リフォームのしやすさ」も重要な基準です。 既存の外壁の上から張る「カバー工法」を前提とする場合、壁が重くなるのは耐震性にとってマイナスです。その点、圧倒的に「軽量」な「金属サイディング」や「樹脂サイディング」は、カバー工法に最適であり、建物への負担を最小限に抑えられます。




■ 外壁サイディング選びでよくある失敗。「素材」だけで選んで「施工」で後悔する人たち

このように、素材には一長一短があり、函館の気候を考えると「金属系」や「樹脂系」に合理性があるように見えます。


しかし、外壁サイディング選びで最もよくある失敗が、「素材の性能」だけを信じて契約し、「施工の品質」で後悔するパターンです。


例えば、 「断熱性を期待して高価な金属サイディングを選んだのに、業者の施工が悪く、壁の中の通気層が機能不全に。函館の激しい寒暖差で壁内結露を起こしてしまった…」 「デザインが気に入って窯業系サイディングにしたが、シーリングの施工が雑で、数年で隙間から水が入り、凍害で壁が傷んでしまった…」 「樹脂サイディングが塩害に強いと聞いて選んだが、施工できる業者が近隣におらず、結果的に非常に高額な工事になってしまった…」


どれだけ優れた素材(製品)を選んでも、その性能は「正しい施工」がされて初めて100%発揮されます。特に金属サイディングの断熱性能は、函館の寒暖差に対応できる「通気層」を正確に設計・施工する技術力(ワザ)がなければ、宝の持ち腐れどころか、結露という最悪の事態を招く凶器にもなり得るのです。




■ 結論:最適な「素材選び」と、その性能を引き出す「業者選び」はセットで考える

函館市における外壁サイディングの「選び方」の結論。それは、「素材(モノ)選び」と「業者(ワザ)選び」を、必ずセットで考えることです。


特に、既存の壁を活かせるリフォーム(カバー工法)を前提とするならば、「軽量性」「断熱性」に優れる「金属サイディング」は、函館の住宅事情において最も合理的で、有力な選択肢の一つとなります。


しかし、その性能を完全に引き出すためには、以下の条件を満たす信頼できる施工業者を選ぶことが、素材選び以上に重要になります。


函館・道南での豊富な施工実績(例:5,000件以上)があるか? 函館の塩害、積雪、寒暖差を肌で知り、あらゆる現場に対応してきた「実績」こそが、技術力の証明です。


特定の素材を押し付けず、「外装劣化診断士」が自宅の状態を診断してくれるか? 「金属サイディングが一番です」と一方的に勧めるのではなく、まずはプロの目で自宅の劣化状態を正確に診断し、「あなたの家には、これが最適です」と理由をもって提案してくれることが重要です。


「メーカー認定施工店」として、各素材の正しい施工技術を持っているか? 特に金属サイディングの「通気層」の施工や、窯業系サイディングの「シーリング」処理など、メーカーが定める基準を遵守できる技術力があるかは必須条件です。


「自社施工」で、長期的なアフターフォローが期待できるか? 工事を下請けに丸投げせず、自社の職人が責任を持って施工し、工事後も長く住まいを見守ってくれる体制があるかは、安心に直結します。


もし、どのサイディングを選ぶべきか迷ったら、まずは専門家に「屋根」も同時に診断してもらうことをお勧めします。外壁リフォームで必須の「足場」は高額です。外壁と同時に屋根も劣化しているなら、同じ足場を使って同時にリフォーム(https://www.homejyukou.net/reform)するほうが、将来的なトータルコストを大幅に抑えられる賢明な「選び方」と言えます。




■ 満足度が10年後も続く「選び方」。まずは専門家の「無料診断」から


外壁サイディングの選び方は、目先のデザインや費用だけでなく、10年後、20年後の「満足度」を決める、ご家族にとって非常に重要な選択です。


しかし、無数の素材の選択肢と、函館特有の気候条件をすべて考慮し、ご自身だけで最適解を見つけ出すのは、決して簡単なことではありません。


後悔しないサイディング選びの、最も確実な第一歩。それは、函館の住宅と気候を知り尽くした専門家に、「我が家の場合、どの素材が、どの工法が最適なのか?」を、先入観なく相談(診断)してみることです。


30年以上にわたり函館の住まいを見続けてきた専門家なら、あなたの悩みや予算に寄り添い、客観的な診断結果に基づいて、最適な「選び方」を一緒に考えてくれるはずです。




■ホーム住工へのご相談はこちらから


塩害や外壁の劣化にお悩みの方は、ぜひ一度ホーム住工へご相談ください。地域に密着した施工実績と、金属サイディングを用いた高耐久リフォームのノウハウで、安心・快適な住まいをサポートいたします。


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